季節を問わず、一日の終わりに靴がきつくなったり、足がだるくなったり、と足のむくみが気になる方が多いいと思います。
足のむくみの原因については他で述べられていますので詳細は省きますが、
主に食事や、生活環境、運動不足などの影響が大きいです。
また、特に女性は、下着やハイヒールで足を締め付けていることも原因の一つにもなります。
むくみは、放っておくと身体全体の巡りにも影響してきます。
もちろん原因を取り除いていくことが一番大切ですが、むくんでしまった足は、なるべくその日の内に解消したいものです。
一日の終わりに自分のために、ちょっとしたセルフケアをすることで、楽で元気な毎日を過ごせるようになります。
ここでは、自分でできる足のむくみに有効なツボ押しについてお話しします。
ツボという言葉はもう皆さん耳慣れていらっしゃると思います。
身体にはたくさんのツボがあります。このツボは経絡という通路で繋がれています。電車の駅(ツボ)と線路(経絡)のようなものです。
この線路で繋がれていることによって、あるツボを刺激することで、そこだけではなく、身体の巡りが改善し、誰もが持っている自然治癒力も活性化されます。
しかし、もしむくみがいつまでも解消されずに続く場合には、内臓の機能の原因の場合もあるので医療機関に行くことをお勧めします。
Contents
自分で押しやすく手軽にむくみを解消できるお勧めのツボ
三陰交(さんいんこう)
三陰交の位置
内くるぶしの中心に反対側の小指を当てて指四本分上のところの骨の内側。
三陰交の押し方
押すと痛い場合が多いので無理せずに親指で気持ち良いくらいの強さで押す。
足三里(あしさんり)
足三里の位置
膝の外側のくぼみから指四本下、向こうずねの横。脛骨に沿って指を上にすべらせてとまるところ。
足三里の押し方
親指、または4指できんにくの盛り上がりをほぐすように押します。
血海(けっかい)
血海の位置
膝の上の内側角から指三本上がったところ
血海の押し方
親指を使って少し痛みのあるところを探し適度な強さで刺激する。骨の中心へ向けて押すと力が逃げずに押しやすい。
陽陵泉(ようりょうせん)
陽陵泉の位置
膝の外側の真横のある骨の突起の下あたりのところ。
陽陵泉の押し方
両手の親指をツボの上に重ねて心地よい強さで刺激する。
陰陵線(いんりょうせん)
陰稜線の位置
膝の内側にあるの大きな骨の真下。向こうずねの内側のくぼんだところ。
陰稜線の押し方
親指を使って骨に向かって押し、当てて刺激する。強すぎず気持ち良いくらいの力で押す。
丘墟(きゅうきょ)
丘墟(きゅうきょ)の位置
外くるぶしの前の少し下にできたくぼみのところ
丘墟(きゅうきょ)の押し方
親指をツボに当てゆっくりと5秒ほどかけて押しゆっくり話すを数回繰り返す。
★足のくるぶし周りのツボはむくみに効くツボが集まっていますので、内外くるぶしの周り、足首全体をマッサージしてあげることもお勧めです★
承山(しょうざん)
承山の位置
かかとからふくらはぎの中心に向かってアキレス腱に沿って上がっていくと、ふくらはぎの筋肉の境目にぶつかるところ。
承山の押し方
アキレス腱からスーッと上に指をすべらせて指が止まるところを、上方向、斜めに沈み込むイメージで押します。
委中(いちゅう)
委中の位置
膝を曲げた時の裏のシワの真ん中
委中の押し方
左右の親指を使ってあまり強くせず気持ち良い程度の刺激を繰り返す。
⚫以上は、床に座って、片膝ずつ立てた状態にし、両手の親指腹を重ねてゆっくり押してあげます。
湧泉(ゆうせん)
湧泉の位置
足底、足の指を内側に曲げた時に出来るくぼみの真ん中。足裏の大体三分の一くらいのところ。
湧泉の押し方
湧泉の押し方はイラストのようにあぐらをかくように膝を倒して座り親指で押すか、床か椅子に座り、片足を反対のももの上に乗せ足の裏を出します。指で押すのが難しい時には、げんこつを作って、押してみてください。
ツボの押し方
強すぎず、ゆっくりと皮膚に垂直に力を入れます。
息を吐きながらゆっくり押し(ゆっくり1から5まで数えるくらい)、吸いながらゆっくり指を戻します。繰り返して押しますが、一箇所は長くても3分くらいまでにしましょう。
指を使うのは辛い・・・という方には、簡単な刺激の方法をお教えします。
ツボを広い範囲で捉えることになりますが、前の話の線路つまり経絡を刺激する方法です。
床に座って脚を伸ばします。片方の足を曲げて足を持って、そのかかとを反対側の足の内側の骨に沿って押したり、摩っていくのです。
腿の内側、血海あたりから上に向かって摩ってあげるのもいいです。
ここら辺には、奇穴(きけつ)という特別なツボもある場所です。
この方法は、押すポントがかかとの幅になりますので、広く脚をマッサージするような感じになりますが、指を使うのが苦手な方にはお勧めです。
また、指でのツボ押しと組み合わせてもいいですね!
一日の終わり、お風呂に浸かった後のツボ押しは、特に効果的です。
なによりも気持がいい!と感じることが一番大切です。
※ご注意※
お食事の前後一時間は避けるようにしてください。
執筆者プロフィール
執筆者 鍼灸師・薬剤師 喜楽漢方鍼灸治療院 院長 岸本直子
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