腎臓病とむくみというのは非常に関係性の深いものです。「むくみが出たら腎臓を疑え」という方もいれば、「腎臓が悪いからむくみがひどい」という方もいます。
腎臓とむくみというのは、非常に深い関係性を持っているものなのです。腎臓病までにはなっていなくとも、腎臓が弱く、むくみが出やすいという方もいます。
ここでは、腎臓病とむくみの関係性についてお話していきましょう。
腎臓病の症状と腎臓の働き
腎臓病と一口にいっても、個人差や程度によってさまざまな症状があります。
ただ、一般的にいわれている主な症状としてはたんぱく尿や血尿、むくみ、高血圧といったものが挙げられます。
症状が軽いうちは気づかない方も多く、気づいたときには進行していたということもよくあります。
基本的には腎臓が正常に機能しなくなって起こる症状全般が腎臓病となります。
では、腎臓の働きについてお話していきましょう。
まずは、体内の老廃物の排出です。
細胞と血管、血液が栄養分や老廃物の受け渡しをすることになります。
つまり、血液中には老廃物も流れているのです。
腎臓はこの老廃物を血液からこし出し、それを尿として排出していきます。
また、体液のバランスを維持しているのも腎臓です。
体内の水分やナトリウム、カリウムといったもののバランスを調節しているのが腎臓なのです。
ホルモンなどにも関係している器官になりますので、腎臓というのは本当に重要な働きをしているのです。
腎臓病のむくみはどのようなもの?
むくみというとどれも同じように思えるかもしれませんが、腎臓病によるむくみというのはやはり一般的なむくみとは違いがあります。
むくみというと足のむくみを思い浮かべる方も多いでしょうが、腎臓病のむくみというのは主に顔に出るのです。
朝起きたばかりのときに顔のむくみを感じる方もいるでしょうが、まさにあのときの感覚になります。
まぶたが重い、目の周りが腫れてしまうといったむくみ方になります。
しかしながら、腎臓病のむくみというのは顔だけではありません。
手足はもちろん、場合によってはお腹などもむくむようになります。
頭皮までむくむようになることもあります。
頭皮の場合には、後頭部の皮膚が目立ってむくむようになるといわれています。
むくみの改善のためにできること
むくみの改善のためにできることというのは、いろいろあります。
ストレッチやツボ押し、マッサージなどさまざまな方法がありますが、腎臓病から来るむくみの場合には注意が必要です。
というのも、腎臓病の場合には生活の中でもいろいろな制限があります。
食事の制限があるという方もいるでしょう。
そのため、まずはお医者さんとの相談になります。
一般的なマッサージやストレッチといったものは問題ないでしょうが、一応むくみ改善のために考えていることを相談しておきましょう。
お医者さんに相談することによって、腎臓病とむくみの両方を考えた漢方などを処方してもらえる可能性があります。
体を冷やさないようにする、適度に運動をするといった基本的なことを実践しながら、お医者さんと相談していくようにしましょう。
このように腎臓病とむくみというのは非常に深い関係性のあるものなのです。
腎臓というのは遺伝も関係してくる部分だといわれていますので、腎臓に弱い家系でむくみを感じている方、なんとなく腎臓に不安のある方でむくみを感じている方というのは、早い段階で病院で診てもらったほうがいいでしょう。
ただのむくみと放置していると、腎臓病だけでなく大きな病気を見落とし大変なことになるかもしれません。