むくみと病気

むくみと糖尿病

投稿日:3月 21, 2016 更新日:

甘いものが好きな方にとって、やはり糖尿病というのは不安要素のひとつとなるでしょう。現実に、糖尿病で苦しんでいる方は多い傾向にあります。
糖尿病
糖尿病になってしまうと、症状のひとつとしてむくみというものが出てきます。

むくみは糖尿病の症状のひとつでもありますし、合併症のサインである可能性もあります。

ここでは、糖尿病とむくみの関係についてお話していきましょう。

糖尿病でむくみが悪化する?

むくみというのは、血液やリンパ液の流れが滞り、水分代謝が悪くなってしまうことによって発生するものです。むくみが起こっている場所というのは、水分だけではなく老廃物がたまっている状態でもあります。

細胞と血管、血液というのは運ばれた栄養素を受け取ったり、排出すべき老廃物を受け取ったりといった受け渡しをおこなっているのですが、むくんでいる状態というのはこういった受け渡しがスムーズにおこなわれていない状態になります。

特に、糖尿病となると血糖値というものが高い状態になります。血糖値が高い血液というのは、ドロドロとした血液になります。

健康的な血液はサラサラしていると表現されますが、当然ドロドロの血液というのは体にとってよいわけがありません。

血液がドロドロになってしまうと、血管がつまりやすくなりますし、何よりも血液そのものが流れにくくなります。

血管がつまったり、切れたりしてしまうと、余計に血流は悪くなっていきます。

このように、糖尿病によるドロドロの血液というのはさらにむくみを起こしやすくしてしまうのです。

糖尿病の合併症のひとつとして腎疾患が挙げられるのですが、これは血糖値が高いことによって腎臓のろ過の機能が低下してしまうために起こってしまうものです。

腎臓というのは体の水分調整に大きく関係する器官になりますので、合併症で腎疾患になってしまうと余計にむくみが悪化してしまいます。

糖尿病によるむくみを改善するために

糖尿病によってむくみも悪化しますし、むくみによって糖尿病も悪化します。

この悪循環を断つためには、糖尿病の治療をしながら、やはりむくみ改善の努力をしていくことです。

病院に通っている方はお医者さんと相談しながら、むくみ改善のために頑張っていきましょう。

ここでは、自分でもできる簡単なむくみ改善の方法を紹介します。

体を温めること

糖尿病の方というのは、基本的に低体温になりやすいものです。
つまり、体が冷えやすいですし、それが慢性的になりやすいのです。
ドロドロの血液によって循環が悪くなり、本来保たれるはずの体温がキープできないのです。
冷えは万病のもととも言われますし、糖尿病をはじめ、基本的にどのような病気においても冷えというのはよくありません。
そのため、まずは温めることから始めましょう。
むくみが起きている場所を温めるのはもちろん、体を温めるということを意識していきましょう。
足湯などであれば足だけではなく全身が温まりますので、忙しいときや体がだるいときでも簡単にできますよ。

体を動かすこと

糖尿病の方に限らず、むくみというのは足に起こりやすいものです。
場合によっては、合併症として足の壊疽が起こってしまうこともありますので、足を中心に体を動かすことを意識していきましょう。
体全体を動かすことはもちろん、足先を意識して動かすことは足のむくみを改善するだけではなく、こういった合併症といったものを防ぐことにも効果的なのです。
足の一部だけではなく、足全体を動かすことのできるような運動を取り入れていくといいでしょう。
運動をすると気分も晴れますので、運動のための時間を作っていきたいものですね。

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